『親指さがし』 [映画レヴュー【ホラー】]
原作は山田悠介の同名小説。
個人的に彼の本はデヴュー作である「リアル鬼ごっこ」だけ読んでいる(今年映画化ですね)。
それ以来2度と彼の作品は読まないようにしている。
何故なら、こんな本出版されていいのかと思えるほど内容的にも文法的にも酷かったからである。
なのに、意外と若者を中心に人気のある作家だったりするんですね。
コレは逆に今どきの若者は本を読む力が無いという事か。
それとも、ホラー好きには興味深いテーマ、プロットな作品が多いせいなのかな。
★☆☆☆☆(三宅、松山ファンなら観てもいいけど、伊藤歩ファンはスルーしても問題なし)
『親指さがし』 2006 日本
監督:熊澤尚人 『ニライカナイからの手紙』
原作:山田悠介 「親指さがし」(幻冬舎刊)
出演:三宅健 伊藤歩 松山ケンイチ 永井流奈 尾上寛之 ほか
軽い気持ちで始めたオカルトな遊びが思いもよらぬ悲劇を呼ぶ事になるサスペンス・ホラー。
結構彼の作品はタイトルとか見出しだけ見ると面白そうなのである。
コレはホラーやミステリー好きの興味をそそるネタが多いからだと思うのだが、
それでも、彼の作品は読む気がしない。
がしかし、映画は別である。
どんな酷い原作でも、脚本、演出、役者によって良い作品に仕上げる事が出来るからである。
なので、彼の作品の映画化はホラー好きの映画ファンとしては大いに歓迎なのだが・・・
本作は何が悪いのか、嫌!全て悪いんじゃないのと言いたくなるような酷さだったね。
もちろん原作は未読。なので原作がどうのこうのとは言わないです。
だけど少し調べてみると、どうにも原作とはだいぶ違う設定になっているそうである。
映画では6人でやる親指さがしだが、原作では5人ですし、
親指さがしの呪いの元凶である設定も大幅に変更されているみたいですね。
原作がどんなのかはあえて触れないで、映画だけで考えるとやっぱり微妙だよね。
そもそも、本作はホラーじゃないですものね。如何にもホラーな雰囲気醸し出しているけど、
実際はサイコ・サスペンスですしね。
でも、ホラーな雰囲気を出しているわりにはその元凶が弱いんだよね。
箇条書きでダメだししてみると、
親指さがしという遊びの意味が解らない。
親指さがしの呪いの元凶がいまいち解らない。
親指さがしの呪いで出てくるあの青い手が良く解らない。
行方不明になった女の子が何故に見つからなかったのかが理解不能。
おそらくメインである三宅健、伊藤歩の演技が淡白すぎる。
サイコ・サスペンスの割りにはそれほどサイコ・サスペンスではない。
とまぁ、色々あるわけですよ。
とにかくね、親指さがしというオカルトな遊びの描きが浅いんだと思うな。
そこが浅い所為でどうにも映画全体が浅くなっている感じだよね。
親指さがしの設定だけでもきっちり作っておいた方が良かったんじゃないかな。
これは原作を大きく変えた所為でもあるのかもしれないが。
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